~ChatGPTセミナー参加者に聞く、AIの可能性と課題 ~

現役教員50人に聞いた「人間の教員にしかできない事は?」

2023年4月6日:株式会社教育ネット(神奈川県横浜市都筑区 代表:大笹いづみ)は、3月29日に実施した「学校でAIを活用するための ChatGPT学習セミナー~ChatGPTを使った授業づくりと学びの未来を考える~」に参加した現役教員の声の集計と分析を行った。
セミナー参加者にChatGPTの利用経験について質問したところ、「全く使っていない」は34%、「少し使っている」は49%、「かなり使っている」は17%であった。

 

 

 

グラフ1

 

セミナー終了後のアンケートで「教育現場でChatGPTを活用するにあたって、どのような課題が予想されますか?」という質問に対して以下のような回答が得られた。

 

1.    学校や保護者が、新しい技術であるAIの使い方や安全性に対して不安を感じるのではないか。

2.    AIが誤った情報を提供する場合があるため、AIを使用する前に、情報の信頼性を確認するリテラシー教育が必要になるのではないか。

3.    AIは便利なツールである一方、子ども達はAIにすべてを任せてしまうと、自分で問題解決や意思決定を行う能力が低下するのではないか。

 

参加者たちは、教育現場でChatGPTを使用するためには、保護者を含めた関係者の理解と、子ども達のリテラシー教育が必要であると考えていることがわかった。

 

また、「今後、ChatGPTのような生成AIが教育現場にも普及していくことが予想されます。人間の先生だからこそできる事は何だと思いますか?」という質問に対しては以下のような回答があった。

 

1.    子どもが実際に体験する場面を提供すること。

2.    子ども達の感性を刺激したり、やる気を起こさせたりすること。

3.    コーチングや教育相談、判断力の指導、心の育成など。

 

人間の先生にしかできないこととして、子ども達が実際に体験する場を提供することや、感性を刺激し、心の育成に関する支援を行うことが挙げられた。

 

セミナーでは、ChatGPTの校務での利用方法や授業での使い方を紹介した後、ブレイクアウトルームを使ったディスカッションを行った。参加者の中には、子ども達にChatGPTを使用する前に、教員自身が校務などでの業務改善のツールとして使用したいという声もあった。

 

セミナー後のアンケートでは「セミナーで紹介されたアイデアや方法を、学校で活用できると思いますか?」という質問に対して、アンケート回答者の100%が「はい」と回答し、学校の業務での利用に前向きな姿勢が見られた。この結果を受けて教育ネットでは4月22日(土)、5月9日(火)に再度教員向けのChatGPT学習セミナーを実施する予定だ。

 



概要

 

● ChatGPT学習セミナー申込みhttps://edu-net.co.jp/setting/chatGPT202304

 

申込みフォームよりお申し込みください。                               

※セキュリティ面を考慮して、事前申し込みとさせていただきます。        

申込みされた方には、前日までにZoomの参加案内をお送りします。