スマホとなかよくなるための絵本
価格:3冊セットで1,650円(税込)
※別途送料がかかります
子どもたちとの対話を楽しみながら、
情報モラルの種をまく
教室の図書コーナーにそっと置いておいたり、おうちで読み聞かせをしたり。
そんな場面にぴったりの絵本です。
絵本の紹介
スマホ ぷんぷん
(未就学児~1年生)
カオルとまるちゃんは、スマホで遊ぶのが大好き。でも、スマホを見続けていたせいで、スマホが怒ったり困ったり。気が付くとぬいぐるみの目もまっかっか!声に出すと心地よいフレーズを使って、スマホとどうやって仲よくすればよいかを親子で考えることができる一冊です。
スマホはまたあした
(1年生~2年生)
カオルは夜になっても動画が気になるみたい。動画が再生される音が聞こえたので行ってみると…!子どもはもちろん、保護者も子どもへの接し方を考えさせられるお話です。
スマホにスポーン
(2年生~4年生)
動画に夢中のまるちゃんがスマホの中にスポーン!カオルはまるちゃんを探して、スマホの世界を大冒険。自然にスマホとの付き合い方を考えることができる、驚きとワクワクがいっぱいの物語。
作者の絵本に込めた思い
― 情報モラルの第一歩を子どもと共に ―
「情報モラル教育」と聞くと、何か特別な教材が必要だったり、授業時間の確保が難しかったりと、現場の先生方にとっては少しハードルが高い印象を持たれるかもしれません。私自身、そう感じていました。
昨今、スマートフォンやタブレットで動画を視聴する子どもたちの年齢がますます低くなっているのを実感します。未就学児でも、親のスマホを借りてアニメを楽しんだり、小学生低学年でも動画投稿に憧れを持ったりと、デジタルメディアは早い段階から日常に入り込んでいます。
ですが、そんな子どもたちにどのように「情報モラル」を伝えればよいのか。1年生くらいになれば授業で啓発することもできますが、頻繁に情報モラルの授業を行うのは現実的に難しく、また内容もどうしても「指導的」になりがちです。堅苦しくなればなるほど、子どもたちの心には響きにくい。そう悩みながら、私はひとつのアイデアにたどり着きました。
― それなら、もっと自然に、もっと身近な形で伝えられる方法はないだろうか? ―
そんな思いから誕生したのが、この情報モラル絵本です。
絵本は、子どもが一番安心できる空間、おうちでの読み聞かせ時間にぴったり寄り添います。眠る前や、ちょっとした空き時間に親子で開くことができる。先生が伝える「正しさ」ではなく、おうちで共有する「気づき」の時間を創ることができると考えました。
この絵本には、ひとつの工夫を凝らしています。それは、「指導的なメッセージを前面に押し出さないこと」です。たとえば「スマホは危ない」「動画を見すぎるとダメ」というような伝え方ではなく、子どもが自分の中で「うーん、どうしようかな」「こんな時はどうするのがいいのかな?」と、自然と考える余白を残すようにしました。
また、リズムにこだわった文章づくりも意識しています。何度でも声に出して読みたくなるような、韻を踏んだ言葉の流れや繰り返しの表現を取り入れています。
実際に、読み聞かせをした保護者の方々から「絵本にあるフレーズを楽しく口ずさんでいます」「子どもが絵本を通してスマホについて話しかけてきました」といった声も届いています。
絵本を読んだ子どもが「もう一回読んで」と言ってくれる――その瞬間こそ、情報モラルの種が心にまかれる瞬間だと思うのです。
情報モラル教育は、決して特別な時間に行うものではなく、日々の暮らしの中で育まれるべきものなのかもしれません。だからこそ、先生や保護者の方々にもぜひこの絵本を手に取っていただき、授業だけではなく、教室にふわりと置いておくような気軽な使い方をしていただけたらと願っています。
情報モラルの種をまく――それは、子どもたちとの対話を楽しむことから始まるのだと思います。